2012年9月24日月曜日

インド・クダンクラム原発反対運動の犠牲者へ、カンパのお願い



9月10日、インド南部タミルナドゥ州で、クダンクラム原発の稼働に反対する地元住民のデモ隊に警官隊が発砲し、男性1名が犠牲になりました。
犠牲になったのは、同州トゥティコリン地区マナパドゥ村のアントニーサミーさんという40歳の漁師の方です。
抗議者たちが道路に火を放って原発への道を封鎖しようとしていたところに、警官隊が発砲したと報道されていますが、詳細は不明です。

2011年3月に起きた福島第一原発の事故を受けて、イン ドでも反原発運動が大きな盛り上がりを見せるようになりました。
しかしインド政府は、そうした民衆の反対の声を力で押さえつけ、ロシアなどの原発輸出国の支援を得ながら、原発建設に邁進しています。
デモ隊に対するインドの警察の弾圧は非常に暴力的であり、2011年4月にも西部マハラシュトラ州ジャイタプールの反原発デモで死者が出ています。
フクシマ以降、世界で唯一死者が出ているのがインドの反原発運動なのです。

タミルナドゥの人々は、そうした暴力的な警察に対して、海に胸まで浸かりながら人間の鎖を作り、体を張って原発の稼働を阻止しようとしています。
福島第一原発の事故以降、私たちが日本で反原発運動を行ってきたのとまさに同じ時期に、海の向こうで懸命の戦いを続けてきたのが、インドの人々です。
世界の原子力産業と核兵器産業は一体のものであり、例え一国のみが脱原発を達成しても、この地球上に原発や核がある限り、人類は破滅の恐怖から逃れることはできません。

私たちとインドの人々は、反原発という同じテーマで運動を展開するという関係を超えて、文字通りの意味で同志であると言えます。
TwitNoNukesでは、インドの反原発運動に対する連帯の意志の表明として、アントニーサミーさんのご遺族にお見舞いをお送りすることにしました。
つきましては、この趣旨にご賛同頂ける方に、カンパのご協力をお願いしたいと思います。
タミルナドゥ州では「The People’s Movement Against Nuclear Energy (PMANE)」という反原発団体が中心になって抗議行動を組織しているようです。
この団体にコンタクトが取れ次第、カンパ集めを開始する予定です。

TwitNoNukes主催の渋谷・原宿デモで、カンパ箱を持ったスタッフが廻ることになるかと思います。

また、カンパの為の口座も後日開設し、こちらのブログでアナウンス致します。
その際にはぜひ皆様のご協力をお願いします。

TwitNoNukes



▼関連記事/写真


インド南部の新原発、原子炉に核燃料入れる作業開始(朝日新聞)
http://www.asahi.com/international/update/0921/TKY201209210610.html?tr=pc

反対運動、福島事故で激化=インド南端の原発、稼働間近 (Reuters) http://jp.reuters.com/article/jpnewEnv/idJPjiji2012091900432

■写真で見る「インドの反原発デモ」Anti-nuclear India 
http://jp.reuters.com/news/pictures/rpSlideshows?articleId=JPRTR37S4Q#a=1

20,000 Villagers Occupy Koodankulam Nuclear Power Plant By Joseph John Sunder
http://www.countercurrents.org/sunder090912.htm